MT4には移動平均線やMACD、RSIなどのインジケーターが標準搭載されています。その数はFX会社によっても変わりますが、数種類から数十種類にも及びます。使いたいインジケーターが標準搭載されていない場合は、インターネット上からダウンロードが可能です。EAのベースは、インジケーターを使い検出された売買サインに基づき、プログラミングされたロジックで自動取引を行っていきます。今回はMT4で「インジケーターをEAにする」ということについて解説していきます。
そもそもインジケーターをEAにするメリットとしては、バックテストがかんたんになるという点が挙げられます。新しく考えたトレード手法を手動でバックテストするよりも、EAでバックテストを行う方がかんたんでラクに済みます。EAで自動売買する予定がなくてもロジックの確認に使えるので、インジケーターをEAにする方法は知っていて損はありません。またロジックの不明なEAを使いたくないという方にもおすすめです。EAではロジックの詳細な中身までは公開されていないものが多く、どんなトレードになるか不安ということもあります。しかしインジケーターをEAにすることで、中身がクリアなEAを作ることができ、相場に応じて調整もしやすくなります。EA作成代行などに依頼すると数万〜数十万かかることもあるので、プログラミングの知識がない方にも手が出しやすい方法です。
インジケーターをEAにするには、専用のツールが必要となります。このインジケーターをEAにするツールはインターネット上で取得することができます。有名なものが複数あるので検索すればすぐに見つかります。無料のものと有料のものどちらもありますので、内容や使いやすさを精査した上で選んでください。ツールをダウンロードしたら、エントリーのタイミングやフィルターなどの詳細を設定していきます。
設定していく基本項目は、ロット数、許容スリッページ、同時保有ポジション数などです。「Pips指定の利確条件追加+利確Pips」「Pips指定の損切り条件追加+ 損切Pips」で利確・損切りの条件を決定します。次にエントリー・決済フィルター設定において、インジケーターのサイン・フィルターの条件を設定します。他にもトーレード時間の制限機能が搭載されていれば、決められた時間のみエントリーしたり、一定時間エントリーしない時間を設定したりすることが可能です。ツールによっては、証拠金の増減に合わせてロット数を変更してくれるマネーマネージメント機能がついたものなどもあります。
こういった詳細項目やフィルターの設定が完了したら、しっかりとバックテストを行います。少し設定を変えるだけで大きく成績に影響することもあります。細かな設定や通貨ペア、時間足などを変更しながら何度もバックテストを繰り返してください。短期では成績がよくても、長期になるとあまり成績が芳しくということも多々あります。逆もしかりです。
インジケーターをEAにすることで、手動では途方もない時間かかってしまうようなバックテストを自動で行うことができます。EAとしてだけでなく、使っているインジケーターの最も相性のいい通貨ペアや時間足を見つけるのにも大いに役立ちます。外部でダウンロードしてきたインジケーターが本当に有効かを調べることにも使えます。そのためEAトレードではなく裁量トレードを行っているという方にもおすすめの方法です。インジケーターをEAにする方法はEAとしてだけでなくインジケーターやトレードの検証においても使えますので、トレードスタイルに関わりなく有用な知識です。
MT4EAの無料配布サイトでダウンロードできるEAであれば、不明な点があっても、サポートが充実しているので、問い合わせには、即時返信。遅くても、23時間以内には回答サポートを受けれるので、安心して利用することが可能です。